高槻では、色んな通園バスが毎日走っていますね。通園バスは保護者にとってめちゃくちゃ助かります。「行くの嫌ー!」とグズる我が子を先生が抱っこして連れて行ってくれて…いつもありがとうございます‼と運転手さんと先生を見ながら心の中でつぶやいています。
しかし2022年に、他県で園児が通園バスで取り残されて、亡くなったニュースがありましたね。
記事の中にある「水筒の中が空っぽだった」この文章で、たくさんの保護者が深い悲しみを感じたのではないでしょうか。我が子も、通園バスを利用しています。亡くなった子と同じ年齢でした。本当に辛いです。
あの子を救えるポイントは最低でも2つあった(バスを降りるときの人数確認・連絡なしの欠席の状況確認)のに、本当に悔しいです。事故予防のイメージとしては、落ちてくる球をいくつかのネットを張ることでどこかでキャッチする、というイメージです。一つの予防策だけでなく、いくつもの予防策をすることで、どこかのネットで球を拾って事故を防ぐということが必要です。どちらかのポイントを確認していたら、あの子は生きていたのではないか…と思います。
ヒューマンエラーは起こる
保育園などの保育施設は、想定訓練(怪我や事故)やヒヤリハット(ヒヤッとしたことやハッと気づいたこと)をみんなで共有して危機管理を定期的に行っています。それを行っていても、子どもの想定外の動きや関わる大人の事情で、事故は起きてしまうこともあります。そもそもその必要最低限な確認を怠ってしまうこともあり、それでも何も起きないこともあれば、今回のような事故を招くこともあります。どのような状況でも、ヒューマンエラー(人為的なミス)というのは起きてしまうもので、それを防ぐために様々なものが開発されたりしています。
保育現場も大変なので、そのようなヒューマンエラーが起きないシステムづくりを取り入れていってほしいところですが、じゃあ自分は何ができるだろう、我が子を守るにはどうしたらいいか、ということも身を守る方法として考えることは必要です。事故が起きた後で他人を責めても、自分の子どもは返ってこない(もちろん責任は追及すべきだと思います)。だからこそ、自分には何ができるかを私たちも考えていかなければならないと思います。
我が家で教えている通園バスでの事故予防
私の子どももバスを利用しているので、今回の事故のことを子ども達には伝えました。そして子ども達へは
- バスの乗り降りや中では先生の言うことを聞くこと
- もしバスから出れなくなったら躊躇わずにクラクションを鳴らすこと
- バスに忘れ物をしても、黙って一人では取りに戻らない。先生に必ず伝えて、できれば一緒に取りに行くこと
の3つを教えました。事故予防や性犯罪の子どもへの教育は、定期的に必要だと私は思っています。
子どもの力でクラクションを鳴らすのは難しいと思われるかもしれませんが、「水筒」を使えば鳴らせるようです。
ちなみにアメリカでは、通園バスの鍵を抜く際は、一番後ろの座席にあるボタンを押さないと鍵が抜けないので、子どもが残されていないかを自然と確認できる仕組みになってるらしいです。日本の通園バスにも取り入れてほしいですね…。
この事故の後に、クラクションを鳴らす練習をさせてくれる幼稚園や保育園があったりしたそうです。そのような練習をさせてくれると、保護者としても安心ですね。
我が家での自家用車の事故予防
我が家は車をよく利用するので、我が家での事故予防を紹介していきたいと思います。
子どもの閉じ込め対策
保育園のバスだけでなく、自家用車でも車の中に閉じ込められてしまう可能性があります。その対策として子どもに教えているのが
- クラクションの鳴らし方
- 車には必ずお茶のペットボトルを2本入れており、何かあったらこれを飲む
- 車のカギの開け方
を教えています。本番でどこまでできるかわかりませんが、教えないより教えておいた方が良いかと思います。本当は窓の割り方などを教えたいですが、それをできる年齢にはまだ達してないので、していません。
緊急時の脱出方法
水没など緊急時に窓ガラスを割れないと大人もパニックになってしまうと思うので、一度JAFのムービーを見てみてください。このムービーを見ると、結局脱出用のハンマーがないと窓ガラスを割ることは難しいようですね…💦
JAFのムービーではヘッドレストを使う方法ではうまく窓ガラスを割れていませんが、実はこれはヘッドレストの使い方が間違っているようです。次のムービーではヘッドレストを使って窓ガラスを割る方法も出ているので、こちらもぜひご覧ください!
子どもを残して車外に出る必要のある時
「子どもを車に残して買い物」などは当然ダメですが、例えば「子どもを車内に残して施設のゲートを開ける」など一瞬親だけ車外に出る必要があるときってありますよね。うちの子どもが通っている施設も、駐車場に停めるときに一度車外に出て門を開けたり閉めたりする必要があります。そんな時は、
- 携帯はポケットに入れておく(何かの拍子に子どもが閉じ込められても誰かを呼べるように)
- 車の鍵も一緒に持って出る(隙を狙って誰かが乗り込んでも、車を勝手に運転できないように)
- イレギュラーの時(いつもと違う場所で門を開けたりするとき)は子どもに何をしに行くか伝えて待つよう指示する(子どもがふとママが居ない!とパニックになって車外へ出ないように)
色々な危険なケースを想定して、子どもも自分も守っていかないといけないですね。
チャイルドシート・ジュニアシートの使用
ちなみに6歳未満のお子様はチャイルドシート・ジュニアシートをつけていますか?
道路交通法でチャイルドシート・ジュニアシートの着用は義務付けされています。以前住んでいた市町村は、チャイルドシートの使用率が悪い感じでした。でも、チャイルドシートを着用せずに事故を起こし、我が子が怪我を負い、傷ついたお母さんもいました。また、車が突っ込んできて窓ガラスが割れ、チャイルドシートをしていなかった子どもが外へ投げ飛ばされて死亡したケースもありました。嫌と言い張り、泣きわめく子どもを乗せる保護者は辛いと思いますが、子どもが亡くなる可能性を考えてチャイルドシートをはつけてください。
小さい頃はチャイルドシートが命を守るものというのは子どもにはわからないので、窮屈で泣き叫ぶ子も居るとは思いますが、「チャイルドシートに座って当たり前」という習慣を小さいころから覚えさせてください。
どれだけ自分が運転を気を付けても、他の車に突っ込まれる可能性はあります。チャイルドシート・ジュニアシートは必ず使用してくださいね!
子どもの事故は本当に辛い
今回のような事で、子どもが亡くなるのは本当に辛いです。亡くなられたお子様にはご冥福をお祈り申し上げます。保護者の方は、本当に辛いと思います。
高槻で通園バスを利用されている方はたくさんいらっしゃると思うので、定期的に子どもとも事故予防についてお話ししてみてください。
事故予防は大事なので何度でも子どもと話をしましょうね!
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