ヒトパピローマウイルス(HPV)って知っていますか?HPVに感染すると、子宮頸がんだけでなく、中咽頭がん・陰茎がん・肛門がん・膣がん・外陰がんになる可能性があります。女性だけでなく、男性もがんになる可能性があるという事です。
詳しくは保健師の記事に書いていますので、良かったらご覧ください。
高槻市のHPV(子宮頸がん)ワクチン接種
もちろん高槻市でもHPV(子宮頸がん)ワクチンの接種は行っています。
HPV(子宮頸がん)ワクチンを打てる対象は?
今年度のHPV(子宮頚がん)ワクチンを接種できる対象年齢は、≪平成20年4月2日から平成25年4月1日生まれの女子≫が無料で接種できる対象となっております。
キャッチアップ対象ってなに?
キャッチアップ対象とは、HPV(子宮頸がん)ワクチンが始まったころに、ワクチン接種の副反応が取り上げられ、一旦接種勧奨を控えた時期があり、その時に受ける機会を逃した年齢を対象に、限られた期間内に無料で接種できるようになっている方々のことです。対象の方は≪平成9年4月2日から平成20年4月1日生まれの女性≫となっています。
以前勧奨が控えられていた原因となった副反応については、HPVワクチンが原因となったとは考えにくいと言われています。ワクチンなので疼痛や発熱などの副反応はあったとしても、デメリットがメリットを上回ることで勧奨が再開されています。
どこでHPV(子宮頸がん)ワクチンを接種できるの?
下にHPV(子宮頸がん)ワクチンが接種できる委託医療機関のページがあります。対象の医療機関で接種ができるので、かかりつけの病院や、近所の病院を探して見てください。
HPV(子宮頸がん)ワクチンは3種類あるけれど、どれを打てばいいの?
HPV(子宮頸がん)ワクチンはサーバリックス(2価)とガーダシル(4価)とシルガード(9価)の3種類のワクチンがあります。「価」というのは「種類」と同じで、サーバリックスだと2種類のウイルスに対応しており、ガーダシルだと4種類、シルガードだと9種類のウイルスに対応していることになります。なので無料で接種できるのであれば、9種類に対応したシルガードが一番効果があると考えられます。上記の委託医療機関を見てもわかりますが、委託医療機関では9価のシルガードは全病院で接種可能となっているので、シルガードがおススメだと思います。
ガーダシルの種類=サーバリックスの2種類+2種類
シルガードの種類=ガーダシルの4種類+5種類
という感じですね!シルガードが広範囲のウイルスの種類に対応しているので、シルガードがおススメなんですね!HPを探してみると、こちらの小児科HPでわかりやすく説明されていました☆
キャッチアップ対象の方は早めに接種を!
キャッチアップの対象の方は早めに接種をしなければなりません。なぜならば、キャッチアップをしている期間がR7年3月末までだからです。HPV(子宮頸がん)ワクチンはワクチンの種類や年齢によって若干回数は異なりますが、2~3回を半年かけて接種します。接種が完了するまでに半年かかるので、今年の夏あたりまでに1回目を接種しないと間に合いません。
今年の夏くらいには1回目を接種しないと2~3回目がR7年3月以降になってしまって無料ではなくなるんですね💦接種スケジュールはこちらのHPにわかりやすく書かれています。
最後の最後で年度末に「キャッチアップを延長します~」と言われたらラッキーですが、そうはならない可能性の方が高いと思うので、今のうちに接種はしておきましょう。特にHPV(子宮頸がん)ワクチンの9価のシルガードは3回打つとなると10万円前後になるので、自費で打たなければならなくなるとめちゃくちゃ高いです💦
また、無料の期間という事以外に、HPVは感染する前に接種することが有効なので、できるだけ早く接種した方が良いです。できるなら性交渉前に接種するのが一番有効です。性交渉の年齢も、私たちが子どもの時よりも低くなってきていると思うので、「我が子はまだ大丈夫」というのは言い切れないので、是非早めに接種をしてください。
実は私もHPV(子宮頸がん)ワクチンを打っている
実は私もHPV(子宮頸がん)ワクチンは接種しています。接種勧奨が再開される少し前の時期に、保健センターの窓口で「HPV(子宮頸がん)ワクチン接種って、打った方が良いんですか?」という質問が稀にあったからです。「今は勧奨が控えられていて~」とお話ししつつ、もうそろそろ勧奨再開するけど、HPVワクチンを打ってない自分が「大丈夫です」って言いづらいよね…と思い、HPVワクチンが安いクリニックを探して接種しました。接種してからは、HPV(子宮頸がん)ワクチンを子どもに接種するか悩んでいる保護者に対して話はしやすくなったかなぁと思います。
既婚で出産経験がある私がどれくらい効果があるのかというと、例えば私も夫もHPVに感染していないとして、HPVに感染している人と私か夫が不倫した際は効果があるという感じですね(笑)
最近は
間違った医療情報に惑わされないで
HPVワクチンだけではなく、他のワクチンもそうですが、間違った医療情報が当たり前のように出回っています。HPVワクチンに関しては、間違った情報が大きく取り上げられ、一般的な方々の認識としては「危ないワクチン」という認識が大きいのではないかと思います。現在はその部分は否定されており、ワクチン接種によるデメリット(副反応)はもちろん起こる可能性はありますが、デメリットがメリットを上回るため、勧奨が再開されています。
日本は先進国の中では珍しく、HPVワクチンの接種率が低い国です。他の海外の国では、もっと前からHPVワクチンは定期接種になっており、男性も定期接種の対象となっている国もあるくらいです。HPVワクチンの接種率が高い国では、子宮頸がんの罹患率は下がっています。
婦人科で働いていた経験として、子宮頸がんに関しては若い世代も罹患する可能性が高く、特に若い世代の罹患はとても辛いのが現状です。子どもを残してこの世を去ってしまうお母さん、結婚して妊娠を希望していたのに生むことができなくなった妻、彼氏と婚約までしていたのに結婚できずにこの世を去ってしまった彼女、さまざまな人が子宮頸がんに苦しんでいます。子宮頸がんは唯一ワクチンで防げるがんなので、正しい情報を得て、判断していただけたらと思います。
HPV(子宮頸がん)ワクチンの接種に悩むのであれば、是非産婦人科に行って、医師に相談していただけたらと思います。接種対象者がお年頃の年代になってくると思うので、もし相談するのが女医さんを希望される場合は、「田辺レディースクリニック」や「かきはらみずほクリニック」であれば、女医さんに診察していただけるので、その方が行きやすい方は是非行ってみてください!
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